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MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
2025/01
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Emergency(PCサイト)の尊様にずうずうしくもリクエストしていた作品を強奪してきましたーーーー!
もとより絵描き様であるのに、そしてノーマル専門の方であるのに、BL半コタリクしちゃうあたり、私も大概なドSですが、さすが尊様、なんとなんと、SSまでつけて、仕上げてくれましたよーーー!!
ご本人様に許可もいただいて、以下に掲載させて貰いますぅ~☆

もう、萌え!管理人、萌すぎ!
ご本人は「きゃーーー恥ずかしいーーーー」と叫んでおられましたが、管理人は「きゃーーー萌えーーーー」と叫びつづけるという、噛み合わない会話がしばし続いておりましたとさwww
ありがとーございますぅ~~こんな素敵な乙女なコタちゃん見たことないわっ!新鮮だわっ!
そして、半蔵格好良いわ!凛々しいわ!
皆さまにもおすそわけです!ウマウマしてくださいませーーー☆

尊様、ありがとうございましたm(__)m



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BL半コタ-乙女コタver.
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逢えぬと分かっていると余計に逢いたくなるもの
恋慕の情ほど厄介なものはない



いつもの様に一人で夕食を済ませた風魔は窓から差し込む月明かりをぼんやりと眺めた。

・・・もう帰る頃であろうか

そう思うのと同時に半蔵が帰ったら我の元へ来るように伝えろと膳を下げに来た給仕に言い放ちごろりと横になった。


一刻ほど過ぎた頃、風魔の室の障子によく見慣れた影が一つ浮かび上がった。
「拙者をお呼びと聞き参上仕った、何用か?」
障子越しの声が酷く懐かしく聞こえる。
「ククク・・・そのような所に居らずに中に入ったらどうだ?」「中に入らずとも用は聞ける故」「中に入らねば用は足せぬが?」
相変わらずの自己中心的な言葉にため息をつきながら半蔵は失礼する、と一言言った後は黙して風魔の目の前に座り見据えた。

「晩酌に付き合え」そう言ってあらかじめ用意されていた杯の一つを半蔵に差し出した。
断ると後がうるさいと分かっている半蔵は黙って杯を受け取りちびちびと酒を喉の奥へと流し込んだ。

しばらくの沈黙を破ったのは風魔で「3日ぶり・・・か?」と半蔵を見つめた。
「そうだな」「諜報の任はどうだった?」「ぬかりなく」「そうか・・・」
そんな事を聞きたいが為にここに呼んだわけではないのだが上手く言葉に表現できない風魔はそんな自分を僅かにもどかしく思い杯の中で揺れる酒をぐいと一気に飲み干した。

「時に風魔・・・」急に半蔵に呼ばれ心臓が跳ねる。
冷静さを装い何だ?と問うた。
「今日は髪を下ろしておるが・・・どうした?」さらに風魔の心臓が跳ねた。
「特に、意味はないが・・・たまには、下ろしたくなるときもあるだけだ」
本心を読まれまいと半蔵から目を背け窓に肘を置いて月を見上げた。
突如、半蔵が杯を持ったまま俯きながらクククと笑い出し、その様子を怪訝顔で風魔は「どうした?」と問うたが半蔵の笑いは止まるどころかさらに大きいものへと変わった。
わけも分からず風魔が黙っていると「素直になったらどうだ?」と半蔵が立ち上がった。
「今日俺が帰ってくるとわかっていて髪を下ろしたのだろう?俺に逢ってその髪を編んで欲しくて」見下した目で風魔に歩み寄る半蔵はさらに続ける。
「俺一人で編むのには時間が掛かるな・・・2日、いや3日くらいか?逢えなかったのと同様の時間だな?それほど恋しかったか?逢いたかったか?」
風魔は違うと小さく呟きそっぽを向くことしか出来なかった、それは半蔵が言うことが己の本心であったから。
もう何も言えず窓の外しか見れない風魔の横から半蔵は抱き付き顎を掴み無理やり自分の方に顔を向かせ「ならばこの髪を俺以外の者に編ませるか?」と空いている手で髪を弄ってみせた。

063f54af.jpg

観念したように風魔が呟いた。

「・・・ならば、うぬは寂しくはなかったのか?」

薄く笑った半蔵は「風魔とあろうものでも寂しがるのだな」と立ち上がった。
「答えになっていない」本心を完全に見破られた風魔はせめて少しだけでもと半蔵の本心を知りたかった。
「知りたいか?・・・ならば教えてやろう」そう言うとおもむろに障子を開け「青山!青山はおるか!」と部下の名を呼んだ。
すぐに物陰から部下の青山が姿を現した。
「お呼びでしょうか?」「俺は風魔直々の命で今日から三日三晩付きっ切りの護衛を任されたので明日から三日間は出仕出来ぬと主に伝えてくれ。」「・・・承知しました。」
青山が風の如く去っていくのを呆然と見つめる風魔にこれが俺の答えだと言わんばかりにニヤリと笑って再び歩み寄る。
「これで満足か?」と言われ風魔は軽く頭を抱え込んで、ああと小さく答えた。
ならば、と半蔵は室を出ようとし風魔は思わず半蔵の手を取り何処へ?と聞くと「稲の元へ・・・櫛を借りに」と返ってきた。
櫛ならばここにあると言えば半蔵は口角を上げ「貴様の髪には黒い漆塗りの櫛が似合うからな。それとも今の貴様の頬と同じ朱色の櫛を借りてこようか?」と言われ先程よりさらに頭を抱え込み「うぬの好きな方を借りて来い・・・」と手を離した。
「寂しがるな、すぐに戻る」と言い残し半蔵は室を出た。


一人残された風魔は隠したい相手にほど心を読まれるのは辛いものはない、とため息をつくもこれからの時間が堪らなく嬉しく、月を眺めならがこれから三日かけて編まれるであろう赤い髪を弄りつつ半蔵が戻るのを待つのであった。

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