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MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
2025/01
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七万Hit記念一部マニアに大サービス(あくまで一部マニアに、ねw)

現パラ・高校生パロ・教師半蔵・生徒小太郎・半←コタ・告白&宣戦布告

このキーワードにピンと来てアウトな方は開かないでね♪
OKな方のみ追記リンクよりどーぞ^^

ちなみに二千字で切ってます。
今、七千字くらい書いて、まだ終わっていないという衝撃の事実(遠い目)
とりあえず本日分二千字Upしときます、まだ続くよぉ~
上がったら百題に上げようと思いますwww

 

 
 
 どれだけ妙な噂を立てられても、半蔵は一切それらを相手にしないようにしてきた。
 
 どうやらスーツに眼鏡、そこそこに男前だがきつい顔立ちをした半蔵は、デフォルトでSキャラという設定らしく、教師になりたての頃からそういった噂は良く立っていた。
 それにロリコンというのが付け加わったのはつい最近だ。
 現在三年生のとある女生徒が一年の時にやたら半蔵にちょっかいを掛けて来て、当然半蔵は相手にもしていなかったのだが、それが気に入らなかったのだろう。
 噂の元凶はどうやらそのその女生徒らしかった。
 何をどう逆恨みされたのか半蔵にはさっぱりわからない事であったが、まあ他愛もない噂だと放っておいた。
 だが、こう云った話は性に敏感な生徒の心をいたく刺激したようで、その噂の広まる早さだの信じ込まれる率だのがえらく高く、ついには背びれ尾ひれがついて教頭に注意をされる事まであったのだが、

――どうしようもないではないか。

 そう半蔵は思っている。
 SMマニアのドSのロリコン。 そんな風に云われて嬉しい人間が何処にいるだろう。 本当に子供には腹が立つ、教師を人間だと思わずに、その言葉に此方がどんなに傷付いているかとも考えない。
 この噂を消す方法が在るのだとしたら、此方が聞きたいくらいだと教頭に訴えた程だ。
 そうして相談した結果、ともかく黙ってやり過ごすのが一番の方法だろうと、怒りもせずに二年近い時間を耐えて来ているのだ。
 その間、この小太郎のように「誰にも云わないから」と噂の真相を聞きに来る生徒も何人かは居た。
 つまり、なかなか斬新な方法であったが、小太郎の今日一日の行動言動もそういったものだったのだ、と半蔵は理解したのであった。

「なんだ、何を納得しておる」

 目前で不満気に此方を見つめる小太郎に、半蔵は口元を歪めて笑った。 そう云う顔をすると、本当にドSという噂に信ぴょう性が高まるのだが、そればっかりは本人には解消しがたい問題であった。

「突拍子もないアプローチだったが、生憎お前らが喜びそうな真実は持っていない、残念だったな」

 あっさりと肩を竦めて立ちあがり、安心したようにネクタイを緩めた半蔵は、そのまま窓辺に立ち開け放した窓から外を眺めた。 夏の日暮れは遅い。 まだ十分に明るい校庭では野球部や陸上部の連中が汗だくになって練習していたが、既に時計は6時を回っていた。

「ともかく、どういった手を使おうと、おれには打ち明ける真実なんかない。 生徒に知られて困るような私生活などっ、うおっ!」

 言葉は途中で途切れた。
 開け放した窓枠に腰を掛けていた半蔵が小太郎に強く引っ張られたせいだ。
 とにかくこの風魔小太郎という生徒はガタイがでかい。 標準よりやや小さい半蔵が見上げるばかりの大物なのだ、力づくで引き寄せられれば抵抗のしようがなかった。
 小太郎の腕に抱えられ、何が何だかわからずにいるうちに、軽い音を立ててサッシの窓は締められ、シャッと云う音がしてどうやらカーテンも締められたらしい。
 遮光性の高いそれが締められると、他に窓のない部屋は途端に暗くなった。
 室内灯も付けておけば良かったと、小太郎の広い胸に顔を押しつけられながら半蔵はぼんやりと思っていた。

「どうした、風魔」

 静かな落ち着いた声を出そうと、半蔵は努めて平常心を保つようにしていた。
 男であるおのれがこんなピンチを向かえる事があるとは夢にも思わなかったが、女教師に男子生徒が怖いという相談を受けた時など「ともかくどういう事態になっても落ち着く事だ」と助言を与えていた半蔵であったのだ。
 押しつけられた胸板からとくとくと小太郎の早鐘の様な心臓の音が聞こえてくる。
 どうやら、彼の告白が自分から噂の真相を聞き出すための詭弁ではなく、多少の本当を含んだ言葉だったのだと半蔵はようやく理解した。

「我、は――」
「うん」
「噂など信じて居なかった」
「そうか」
「うぬは真面目で生徒思いの良い教師だと思っていたから」
「……」
「だが、その――す、好きだと思った時から、よくわからなくなって」

 正直男が男を好きだと思う気持ちなど半蔵にはさっぱり理解できない。
 今も小太郎に身動きできない程の力で抱きかかえられ床に座り込んでいる訳だが、これが女生徒であったら多分平常心を保つのに多少の苦労が必要だっただろう。
 学校に関わりの無い場所で全く仕事に絡まぬ女性からのこう云ったアプローチなら、平常心などとっくの昔に空の彼方だ。
 ともかく、そういう一見危険なシチュエーションだというのに、半蔵は実に落ち着いて(風魔は本当に体を鍛えているんだなぁ、胸筋の鍛え方など半端ないな)などと全く色気の無い事を考えていたりした。

「噂が逐一本当に思えて来て、たまらぬ気持ちになったのだ。 本当にそうであったらどうしよう、本当にその、うぬが噂通りの男だったら、それでも我は好きで居るのだろう、か――と」

 とくとく、とくとく、押し当てられた胸から響く心音は更に早くなって、心なしか小太郎の体が熱を持って来たように感じた。
 こういった熱は感染しやすい。 半蔵も良く判らぬままなんだかドキドキとしてきた自分を認識した。

-----
つづく

 
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