MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
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ポエムw
半コタ、とある夜、別々の場所で目覚めた二人。
半コタ、とある夜、別々の場所で目覚めた二人。
眠りのうちに、かけがえのないモノを掌よりこぼしてしまい、息を呑んで飛び起きた。
確かめるように目前に手をかざせば、嗚呼、おれはまだ何も掴んではいないのだと気がついた。
もどかしく、狂おしく、なにも掴めぬこの手を見つめ、ふと「小太郎」と言葉を洩らす。
小太郎、小太郎――求めているのか、拒んでいるのか、わからぬままに繰り返す。
ふいに、頬を伝う涙に気づいた。
一族の為に、信念の為に、生きるために――どれもこれも所詮はおのれの為。
おのれの為に外道を続ける。
その掌に一体何を掴めるというのか。
わけもかわらず胸締め付けられて、喘ぐように口を開けば、
「小太郎」
闇に溶けたる、その名の主も、眠れぬ夜を過ごすことあるのだろうか――。
小太郎、小太郎――もどかしく、狂おしく――女々しくも繰り返す。
もう二度と、呼ぶことのない、その、なまえ――。
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童の泣く声、耳にして、ふと暗闇に目を開く。
淡い記憶は夢幻の彼方、とどめることも既に能わず。
ただ、この人外の紅毛を、ふわりと胸に抱き寄せた、切な気な瞳をば思い出す。
嗚呼、泣いておるのはあれであったか――。
嗚呼、あれはもうここにはおらぬ――。>
来うよ、来う、
われのからだを抱いてくれ。
泣くなよ、泣くな、
われが悲しみとりのぞいてやろう。
おのれが泣けば、われとてかなし。
おのれの笑顔、見たいはわれとて同じゆえ、
眠れておるか、笑っておるか、心安んじておるか――。
請うよ、請う、
悲しむために離れたわけではなかろうが、
笑えよ、笑え、
おのが想いを貫く為に、われを捨て去った、かわいい影よ。
で、あればこそ、われの想いはおのれに向かう。
影よ、影よ、いとしき影よ。
同じ宵闇、瞳を閉じて、ひとときの死に興じよう。
われらに許された安寧は、この時にしかないのであれば――。
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せめて夢幻の彼方でこそ相まみえ、ともに屈託もなく、抱きあおう。
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