待ち人来たらず

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「待っていて下さいね、どれだけ遅くなろうとも、私は必ずそこへ還りますから、必ず待っていてくださいね」

そう、笑顔で旅立ったアレが、約束の場所に戻らなくなってどれ程の時がたっただろう。
それでもこんな月夜には、もしかしたら――とここに立つ。
もしかしたら、あの頃のように草むらをかきわけて、アレが微笑んで駆けて来るかもしれぬ――と。

何を莫迦な事を――と、思いもする。　己は間違いなくアレの骸までこの目で見たのだ――終わった時は再び動き出す事などない――動き出す事などないというのに――。

ありえぬものを待ち続け、今宵もうすら寒い月光を浴びながら「俺も間もなく逝く、逝けるはずだ」と呟き続けるも、命運今だ尽きぬ。

待たせているのは、果たしてアレであるのか、己であるのか――。

――逝け、逝け、早よう逝ってしまえ――

月が冴え冴えと己にそう言い続けている気がして、ふと顔を上げれば、視界の向こうに微かにアレの姿が浮かぶ。

「ダメですよ、貴方はそこでずっと待っててくれないと！　それが私達の約束だったじゃないですか」

どこか、からかう様な声音で自分勝手な事を云っては人を困らせるのが好きな女であった。

「なれば、待ち続けねばならぬ――か」

「そうです。　約束破りは大罪人ですからねっ」

都合のよい言葉を吐く幻だ――貴様がその大罪人になり下がった癖に――

「もう、なんでもよい――待てと言うなら待ち続けてやる。　だから――」

ギリ、と唇を噛んで、男は今宵も冷たい月の光の中で現れぬ待ち人を待つ、待ち続ける――。

end

・・・なんちゅー適当な文章でしょうワハハハハｈ　・・・・orz
そして、そこに立ってる人、書いた時は半蔵のつもりだったんですけど、見れば見るほど「誰？お前」ですね・・・画力が欲すぃぃぃぃ　あ、死にたくなってきた　orz
駄文駄絵本当にごめんなさい（涙）