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MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
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七夕だから・・・第二弾。
ものっそ短め^^

半くの らぶらぶ!かもw

お暇でしたらば、どぞ。

 

 
---------------
ねがう必要もない
---------------

「ねえねえ、はんぞのだんな」

 木の枝に器用に足でぶら下がって、くのいちは突っ立った半蔵の顔すれすれにさかしまなおのれの顔を近付けて来た。 互いの鼻が当たりそうなその距離で、身を引くのもしゃくだとばかりに半蔵は微動だにせず少し下の位置からおのれを見つめる彼女の瞳をじっと見返して居た。

「はんぞのだんなは何をお願いするの?」

 一瞬言葉の意味が判らず、半蔵は頭巾と口布の間から覗く琥珀の瞳をまたたかせていると、ずいと差し出されたのは小さな短冊。 なるほど今宵は七夕かと、少しだけ体を引いて、半蔵は空を見上げる。 晴天の夜空には、数限りない星がまたたき、それらは天の川と称される薄く白い靄に覆われていた。

「ねえ~」

 何がそんなに楽しいのか、くのいちはぶら下がったままで体を揺らしてじっと此方を見ていた。 半蔵は小さく溜息をつくと、片手で口布を降ろし、ゆらゆらとゆれるくのいちの唇におのれのそれを優しく重ねた。
 一瞬驚いた顔をしたくのいちだったが、すぐに嬉しそうに満面の笑みを浮かべると、再び何を願うのかと彼に問うので、仕方なく半蔵は口を開く。

「願う事など、ない」
「え~どうしてぇ?」
「どうしても、だ」

 口布を上げながら、くのいちの笑顔につられたように半蔵の顔もまた緩く笑んでいた。

「おれの願いは既にかなった。 最早願う事など、ない」

 その言葉がどういう意味なのか、すぐに彼女は気付いた様だ。 手にした短冊をぽいと投げ捨てると、半蔵に向かって大きく腕を広げる。 すかさず半蔵は彼女に手を延ばして、細い体を抱き抱え木から引っ張り下ろすと、横抱きに彼女を抱えた。

「ねえ、旦那。 それって、あたし以外にもう望むものはないって愛の告白の意味にとっていいのかにゃ?」

 さすがに照れ臭かったのか、くのいちは半蔵の胸に顔をすり付けながら笑って云った。

「好きにとれ」

 ぶっきらぼうに言い放ちながらも、もう離す気はないとばかりにくのいちを抱き締める半蔵だった。

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⇒end

ら、らぶらぶ、とかΣ(゜o゜)

 
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