MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
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なんか、ドキドキワクワクしますね、クリスマスって!
なにも予定なくても、、、、
なにひとつとしてよていがはいっていなくとも、、、、、
ケーキは買ってきてたべるつもりですよ、、、、
ケーキは(自分で)買ってきて(独りで)たべるつもりですよっ!
寂しくなんかないよ、寂しくなんか、、、、orz
ということで、以下 クロスライン番外「メリクリ・半コタ」(現パラ)
なにも予定なくても、、、、
なにひとつとしてよていがはいっていなくとも、、、、、
ケーキは買ってきてたべるつもりですよ、、、、
ケーキは(自分で)買ってきて(独りで)たべるつもりですよっ!
寂しくなんかないよ、寂しくなんか、、、、orz
ということで、以下 クロスライン番外「メリクリ・半コタ」(現パラ)
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Merry Christmas
---------------
小太郎が店に入るのは週に4日、月火木金だ。 今日は水曜日なので、休みの日だが、巷はクリスマスイブだとかで、結構賑わいをみせている。 もしかしたら入っているかもしれないな、そう考えて、半蔵はちょっとだけ例の店に顔を出してみる事にした。
駅前の商店街を抜けて、少しさみしい通りを歩き、最後の角を曲がると、飲み屋の並ぶ一本外れた裏通り、どの店もさすがに賑わっているようで、店の中から歌声やら嬌声やらが聞こえてくる。 騒がしいのはあまり好きではないにしても、人が賑わっている雰囲気は別にそれほど嫌いではなかった。 そういうところにいたたまれない性質なだけで、共に騒ぐ事が出来たら楽しいだろうなと、羨むくらいは偶にはする。
一軒離れた所に、木製の雰囲気のある店のドアが見えた。 中からはクリスマスソングが聞こえて来て、人の声もいつもより大きく漏れている。
――これは、入れぬかもしれぬな。
そう思いながらドアを開けた。 途端に、外の寒さと裏腹の熱気が押し寄せて来て、中には男たちばかりが、実に陽気に騒いでいた。 抱き合って踊っている者たちもいる。 店内に施されたイルミネーションライトがチカチカと輝いて、カウンターには小さなツリー、これにもLEDライトがびっしり施されている。 店員はサンタの扮装をしていて、カウンターの中のひと際大きいサンタが、ドアを開けた半蔵に向って笑顔を向けた。
半蔵は苦笑し今日は止めておくと、手を上げるとドアを閉めて外に出る。
――なる程、クリスマスとは賑やかなものだな。
もう随分とそういったイベントにはご無沙汰になっていた自分が可笑しくて、少し笑った。
と、店のドアが開き、大きいサンタが後ろから抱きついてきた。
「メリークリスマス、半蔵」
「こら、止めぬか、潰れる」
慌てて身を離すと、サンタは不服そうに鼻を鳴らし笑った。 半蔵も改めてその姿を見て呆れて笑う。
「どこかの陽気な銀行強盗にしか見えぬぞ」
「であろう? 帽子とサングラスとひげをつけておったら、あまりにも不評であった、撃ち殺されそうだとな」
少し飲んでいるのか、いつもより機嫌が良さそうな小太郎である。
「盛況だな」
店の中を顎で差し半蔵が笑うと、「お陰で駆り出されてクリスマスの予定が台無しだ」肩を竦めた小太郎に、早く店に戻れ、と云っておいて手を振って歩きだしたが、少し歩いて立ち止まった。
「風魔」
「うん?」
「クリスマスを共に過ごす相手がおったのか?」
「ふふん、気になるか?」
「いや、であれば、店が捌けてから行ってやるとよいと思ったゆえ」
「遅くなる、迷惑であろう」
「なに、貴様が来るのであればきっと相手は喜ぶと思うぞ」
「そう思うか?」
「嗚呼、手造りのケーキでも持って行ってやれば大喜びだ」
「そうであろうか」
「ああ、間違いないぞ、で、残ったらおれに食わせろ」
「…うぬと云う奴は」
「明日は店に出るのか」
「ああ、でる」
「では、明日は残り物のケーキを楽しみにしておこう」
「わかった、うぬのために残しておこう」
「メリークリスマス、風魔」
笑いながら手を振って去っていく半蔵の後ろ姿を、小太郎はため息と共に見送る。 実のところ、ケーキはあるのだ、今日の昼に作った手作りの…。
「誰と一緒に食べようと作ったと思っておるのだ」
あれを持って訪ねて行ったら半蔵は部屋に上げてくれるだろうか? 明日も仕事だと、あっさり断られそうな気もするが、
「ケーキだけは部屋に入れてくれるかもしれぬな」
そうひとりごちて、小太郎は大きくため息をついた。
-----
⇒end
*食意地ばかり発達した半蔵さんってわけでもないんですが…。ちなみに個人的妄想ですが、半蔵さんは風魔が攻側の人間だと当たり前のように思っていると萌えるかもしれないとハスハスしております。
Merry Christmas
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小太郎が店に入るのは週に4日、月火木金だ。 今日は水曜日なので、休みの日だが、巷はクリスマスイブだとかで、結構賑わいをみせている。 もしかしたら入っているかもしれないな、そう考えて、半蔵はちょっとだけ例の店に顔を出してみる事にした。
駅前の商店街を抜けて、少しさみしい通りを歩き、最後の角を曲がると、飲み屋の並ぶ一本外れた裏通り、どの店もさすがに賑わっているようで、店の中から歌声やら嬌声やらが聞こえてくる。 騒がしいのはあまり好きではないにしても、人が賑わっている雰囲気は別にそれほど嫌いではなかった。 そういうところにいたたまれない性質なだけで、共に騒ぐ事が出来たら楽しいだろうなと、羨むくらいは偶にはする。
一軒離れた所に、木製の雰囲気のある店のドアが見えた。 中からはクリスマスソングが聞こえて来て、人の声もいつもより大きく漏れている。
――これは、入れぬかもしれぬな。
そう思いながらドアを開けた。 途端に、外の寒さと裏腹の熱気が押し寄せて来て、中には男たちばかりが、実に陽気に騒いでいた。 抱き合って踊っている者たちもいる。 店内に施されたイルミネーションライトがチカチカと輝いて、カウンターには小さなツリー、これにもLEDライトがびっしり施されている。 店員はサンタの扮装をしていて、カウンターの中のひと際大きいサンタが、ドアを開けた半蔵に向って笑顔を向けた。
半蔵は苦笑し今日は止めておくと、手を上げるとドアを閉めて外に出る。
――なる程、クリスマスとは賑やかなものだな。
もう随分とそういったイベントにはご無沙汰になっていた自分が可笑しくて、少し笑った。
と、店のドアが開き、大きいサンタが後ろから抱きついてきた。
「メリークリスマス、半蔵」
「こら、止めぬか、潰れる」
慌てて身を離すと、サンタは不服そうに鼻を鳴らし笑った。 半蔵も改めてその姿を見て呆れて笑う。
「どこかの陽気な銀行強盗にしか見えぬぞ」
「であろう? 帽子とサングラスとひげをつけておったら、あまりにも不評であった、撃ち殺されそうだとな」
少し飲んでいるのか、いつもより機嫌が良さそうな小太郎である。
「盛況だな」
店の中を顎で差し半蔵が笑うと、「お陰で駆り出されてクリスマスの予定が台無しだ」肩を竦めた小太郎に、早く店に戻れ、と云っておいて手を振って歩きだしたが、少し歩いて立ち止まった。
「風魔」
「うん?」
「クリスマスを共に過ごす相手がおったのか?」
「ふふん、気になるか?」
「いや、であれば、店が捌けてから行ってやるとよいと思ったゆえ」
「遅くなる、迷惑であろう」
「なに、貴様が来るのであればきっと相手は喜ぶと思うぞ」
「そう思うか?」
「嗚呼、手造りのケーキでも持って行ってやれば大喜びだ」
「そうであろうか」
「ああ、間違いないぞ、で、残ったらおれに食わせろ」
「…うぬと云う奴は」
「明日は店に出るのか」
「ああ、でる」
「では、明日は残り物のケーキを楽しみにしておこう」
「わかった、うぬのために残しておこう」
「メリークリスマス、風魔」
笑いながら手を振って去っていく半蔵の後ろ姿を、小太郎はため息と共に見送る。 実のところ、ケーキはあるのだ、今日の昼に作った手作りの…。
「誰と一緒に食べようと作ったと思っておるのだ」
あれを持って訪ねて行ったら半蔵は部屋に上げてくれるだろうか? 明日も仕事だと、あっさり断られそうな気もするが、
「ケーキだけは部屋に入れてくれるかもしれぬな」
そうひとりごちて、小太郎は大きくため息をついた。
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⇒end
*食意地ばかり発達した半蔵さんってわけでもないんですが…。ちなみに個人的妄想ですが、半蔵さんは風魔が攻側の人間だと当たり前のように思っていると萌えるかもしれないとハスハスしております。
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