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MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
2025/01
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八千字じゃあ収まらなかったというおそるべきじたい!
もうMemoで最後まで書いて、書き上がったら百題にUpな感じでいきませう。

七万Hit記念一部マニアに大サービス(あくまで一部マニアに、ねw)

現パラ・高校生パロ・教師半蔵・生徒小太郎・半←コタ・告白&宣戦布告

このキーワードにピンと来てアウトな方は開かないでね♪
OKな方のみ追記リンクよりどーぞ^^

ちなみに二千字で切ってます。
なんだか不穏な匂いが漂ってきましたが多分エ/ロ/展開にはいかないはず。
もし行ったら一万字越えるよというか、今で八千字だから、一万字は確定なのですかそうですかガクリorz

つまんなくてだらだらでごめんなさーーいm(__)m

悪いのは生真面目半蔵と乙女コタのせいだということでwww
とりあえず本日分二千字Upしときます、まだ続くよぉ~えへへー

 

 
 
 冷蔵庫の中で冷えていた麦茶がグラスに沢山の水滴をつけている。
 それを青白い手が掴み、一口飲んで咽喉を潤すと、カタリと音を立ててグラスを机に戻した。
 半蔵はなんとなくぼんやりとそれを見ていた。
 時計はもう7時を指そうかというところだ。 そろそろ帰らないとまずいのだが、今を逃せばもうこの生徒とこんなにゆっくり話す機会はないだろう、それが少し惜しいと思えたのだ。
 だから黙って先を即すように小太郎の薄碧い眼を見つめていた。
 
「だが、色々本を読んでこれは大変な事だと…」
「…うん」
「その…うぬとてわかるだろう?相手に惚れたなら、手を繋いでみたいと思うし、キスしたいとも思うし、その…」
「ああ、まあな」
「我とてうぬとそうしてみたかった。 だがその、大変なのだ、男と男は」

 顔を上げて此方を見つめる小太郎の目は、まるで手に入らない新しいおもちゃの新しい機能を説明したくてうずうずしている子供のそれに良く似ていた。
 思わず半蔵の目元に笑みが浮かぶ。
 本当に、この生徒がこんな風に話す子であるとは思ったこともなかったのだ。 この子はしっかりと此方を見ていてくれて、良い教師だとまで言ってくれたというのに。

「それに、その、受け手の側には相当な痛みも伴う」
「あ、うん」

 一瞬にして微笑ましい気持ちは失せた。 そうだ、この子はおもちゃの話をしているのではなかったと半蔵は我に返った。

「つまり受ける側に、より多くの…その…受け入れる気持ちが必要なのだと気付いて、だから」
「抱け、と、そうなった訳か」

 こくり、と頷いて小太郎はまた麦茶を口にした。
 それは大変ありがたいな――乾いた笑いを洩らしながら半蔵も水滴だらけのグラスを手にとって麦茶を飲んだ。
 まったく子供と云うのは、いや、ただの子供ではなく、体だけ育った子供は本当に始末に負えない。
 目の前の、自分より遥かにガタイのしっかりした、けれど心はまだまだ未完成なそれを見つめながら溜息が洩れるのを止められなかった。
 好きだ嫌いだと騒いでいるだけならまだいいが、そこに性欲もしっかりと絡んでくる年頃だ。 実際高校二年ともなれば、童貞や処女を探すほうが困難だろうという事は半蔵だとて自らの経験を踏まえれば十分承知していた。
 小太郎とて男の経験がないだけで、童貞というわけではないだろうと思っていたが、それを聞くのは教師としてはばかられるものがあったので黙っていた。

「お前らは、すぐに体を繋げる事を考える。 少しは自重しろ」

 思わずぼやいたのは、何も小太郎にだけではなくこの年頃の子供たち全般への愚痴のようなものだが、自分がその頃に何をしていたのかは、勿論意図的に意識の外へ飛ばしている。

「我は…体を繋ぐより、心を繋ぎたい」

 気恥ずかしそうに俯きながら呟く姿は、これまでの小太郎の言動行動を考えれば真実とは思い難かったが、可愛いものだとは思えた。

「ともかく、お前の気持ちはありがたいが、おれは教師だ。 そしてお前が良い教師だと云ってくれた言葉を裏切りたくはない」

 時計の長針が垂直に12の数字を指す。
 ボーン、ボーンと、景気の悪い時報が数回鳴った。
 もう7時、そろそろ話も終りだ…そう云った意味合いを込めて半蔵は立ち上がる。 正直この生徒の話を聞くのは妙に愉しいと思えていた。 もっといかつい、もっと我儘な問題児だと思っていたのだが、こんな素直な一面があるとは意外だったし、何よりも自分に対する好意(色々な意味を含めて)が嬉しかった。
 教師だって人間だ。 好かれている方が良いか嫌われている方が良いかと云われれば答えははっきりしている…それがまあ多少意外な好意だったとしても。

「はんぞぅ」
「ん?」

 さあ帰りなさいと、小太郎を促し麦茶のグラスを片付けて居ると背中越しに声をかけられた。 最初に「好きだ」と云われた時と同じ切羽詰まった声だった。
 どきりと胸が跳ねたのを感じる。 やはりそういった切羽詰まった声音は状況がどうであれ人の心を騒がせるものだ、例え相手が自分の生徒であってさえ。

「迷惑なのはわかっている。 だが…好きで居る事は許して貰えるだろうか」

 簡易の流しでグラスを洗っておいて、タオルで手を拭きながら半蔵はゆっくりと振りかえった。 小太郎はその間じっと此方を見つめていたのだろう。 所在無さ気に立っていながらも、その視線には強い光が宿っていた。
 改めて風魔小太郎という生徒をまじまじと見つめる。 背を半ばまで覆う緋色の髪は後ろで緩く絞られているが、とても柔らかそうに見えた。 青白さを見せる白い肌は陶器を思わせてすべすべと冷たそう。 逞しいがしなやかな柔らかみを持った肢体は、だがまだ男としては未完成で、どこか儚く見える。

「お前は綺麗だなぁ、風魔」
「はんっ」

 思わず思ったままを口にすると、青白い顔はたちまち桜色に染まった。 言ってしまってから半蔵も慌てて口を手でふさぐ。

「いや、他意はない」
「う、うむ」
「その、」

 もじもじと火照った頬を片手で押さえている小太郎に、どう答えようか半蔵は一瞬考えた。

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つづく

 
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