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MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
2025/01
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七万Hit記念一部マニアに大サービス(あくまで一部マニアに、ねw)

現パラ・高校生パロ・教師半蔵・生徒小太郎・半←コタ・告白&宣戦布告

このキーワードにピンと来てアウトな方は開かないでね♪
OKな方のみ追記リンクよりどーぞ^^

ちなみに二千字で切ってます。
えーと、エロ展開期待されてる方ごめんなさい。
ちっともそっちに進まないので~すwww

つまんなくてごめんなさーーいm(__)m

悪いのは生真面目半蔵と乙女コタのせいだということでwww
とりあえず本日分二千字Upしときます、まだ続くよぉ~
上がったら百題に上げようと思いますwww

 

 
 
 子供の気持ちは不安定だ。

 それは経験が少ないから仕方の無い事だと、半蔵は思っている。
 大人というのは時間が作り上げて行く虚像の様なもので、子供と同じように心は揺れているのだけれど、経験が多い分それを表に出さないでいられたり、揺れを最小に抑えられたりするだけの話。
 恋に関しても、男が女に惚れる気持ちであれば半蔵とて理解できる。
 だからまあ、この場合もそれと同じような気持ちなのだとすれば、小太郎の動揺も推察する事は可能だった。
 おそらく彼の云いたい事はこうだ。

――おれが本当に噂通りの変態であっても、弄ばれるだけだとしても、ひと夜で良いから恋人にして欲しいと思った…か。

 その気持ちならわからぬ事もない。 だがそれは途轍もない身勝手な思いだ。 ただの欲だけしかそこにはなく、相手の気持ちだとかは一切無視されている。
 そう考えている内に、それは学内で広がる無責任な噂同様、ただただ此方を貶めるだけの行為に思えて来て、半蔵は小太郎を憎む気はないにしても、心のどこか芯の方が冷えて行くのを感じ、同時に感染した熱もすっと冷めて行った。

 おのれを抑えつける小太郎の腕はぶるぶると震えている。 その気持ちに全く同調できぬ自分を悪いとも感じながら、半蔵は静かに口を開いた。

「風魔、離せ、苦しい」

 極力迷惑そうな冷たい声を出した。
 びくりと野太い腕が震え、ゆっくりと小太郎の体が離れる。
 半蔵は静かに立ち上がりずれた眼鏡と乱れた髪を直すと、すぐに室内灯のスイッチを入れ、奥の冷蔵庫から冷えた麦茶をグラスに二つ注いで席に戻った。
 床に座ったまま俯いて肩を震わせる小太郎に席に着くように云うと、それは素直に云う事をきいたが顔は伏せたままだった。

「いかなる理由があろうと、どれ程切羽詰まった思いだろうと、実力行使は男としていかんとおれは思うのだが」
「……すまぬ」
「風魔、男の場合はわからんが、一晩だけでもと口にするタイプの女には二種類いるとおれは思う…」

 一瞬、口にするかどうか迷って、半蔵は小さく「これは教師としての言葉ではないかもしれんが…」と前置きすると、

「自堕落な女と、処女。 厄介なのが後者の方でな…お前、どっちだ」

 そう尋ねた。
 風魔の体がびくりと揺れる。 此方の顔を上目使いで盗み見る素振りで、即座に後者だと知れて、半蔵はこっそりと安堵のため息を漏らした。
 相手が男であれ女であれ、自分の生徒が自堕落な子だと知るのはあまり好ましい事ではない。
 安堵が緊張をほぐしたのか、半蔵は大きく息を吸っていつも他の男子生徒達と気さくに話す様に口を開いた。

「まったく、何も知りもせずに勢いだけで、阿呆が」
「す、すまぬ」
「どこぞの少女漫画やエロ漫画と違うんだぞ、現実は」
「すま、」
「おれが模範的良心的教師だったから良い様なものを、これが噂通りのいや噂以上のドSの変態教師だったらどうする…つも、り…だ」

 最後は全部笑い話だったと、そう云う風に持って行こうと半蔵は思ったのだ。 どちらにせよ彼の常識には自分の生徒と真剣であれ不真面目であれ関係を持つという選択肢はなかったのだから。
 だが、小太郎は本当に苦しそうに顔を俯けた。 大きな体が小さく縮こまる様を目前で見せつけられて、半蔵も言葉を失くす。

「…そう云えばお前、男の抱き方なら自分が教えると、云っていなかったか?」

 何か話す事を探した方が良い、こういう場合のセオリーだ。 だから半蔵は思い出してすぐにそう口にして、口にした瞬間に後悔した。

「我とて…男など好きになったのは…はじ、めてで……どうしたらよいか…わからなかったから…本で、読んで」

 子供の気持ちは不安定だ。 そんな事は知っていた筈であったのに、やはりこの風変わりな生徒に風変わりな告白を受けた事に半蔵は動揺していたのだ。
 彼らの気持ちは酷くストレートで、時にとても容易く人の心を打ち、その何倍もの確率で彼ら自身の心を傷付ける。
 小太郎は今、半蔵の心を揺らしたと同時に彼自身の心を酷く痛めていた。

「そう、か」
「付き合って貰えぬ事はわかっていた。 うぬは真面目だし、教師と云う仕事が好きなのだと、そう思えたし、リスクの多い、生徒…例え卒業した後だとしても、元生徒だのと云った人間が、その対象になるとも思えなんだ。 ましてや男であれば、尚の事…」
「うむ」
「だが、噂が段々ただの噂に思えぬようになって来て、もし半蔵が生徒に手を出す様な男であるならば…もしそうなら、或いは…と」
「…噂通りであれば、お前は全くの対照外という事にならんか?」

 普段は他の生徒たちの中で群を抜いて大人っぽい小太郎が、この様にか細い声で肩を震わせて訥々と言葉をこぼすのを、いささか驚愕の思いで見ていた半蔵であった。
 彼の知る小太郎はもっともっと冷静で、もっともっと大人であった。 それが子供っぽいポーズだとしても、そのポーズを生半可な事では崩す子には見えなかった。
 つまり、小太郎の気持ちは生半可なものではないのだと、遅ればせながら彼は気付いたのだ。

「うぬに抱かれようとは、思っておらなんだ」
「へ?」
「最初は、その、無理やりにでもしてやろうと…思うていたのだ」
「…これはまた、もの凄い発言だな…」

 思わず本音が出てしまって、慌てて口を押さえる。
 チロリとこちらを見上げて、小太郎は口の端だけで少し笑った。

-----
つづく

 
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