MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
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ネタが降臨せんのですよね。
こう一個の話にまとまらない。
とはいえ体力の低下により何日もかけて書く気力がない(苦笑)
と云う事で以下またもや意味不明SSS
風魔と半蔵
こう一個の話にまとまらない。
とはいえ体力の低下により何日もかけて書く気力がない(苦笑)
と云う事で以下またもや意味不明SSS
風魔と半蔵
-----
交わらぬ
-----
「愛など知らぬ、絆など知らぬ」
闇の奥より嘲笑と共に低く良く響く声が風魔の耳朶を犯した。
「我らはかつて道端に捨てられた幼子であった」
青白い手がぬるりと闇を掻きまわす。 影は琥珀の瞳を細めてそれを見ていた。
「捨てられ子のうぬを救ったのは使命と云う名の手であった」
「貴様の手を取ったのは混沌という名の者であったのか」
嗚呼、風魔の唇は下弦の月をかたどって、ふ、ふ、ふ、と小さく息を吐く。
共にそのままでは死する運命(さだめ)であった処を、その手に救われ今に至ると認識していた。
「のう、半蔵」
どこか優しく風魔は闇に問う。
「或いは救いの手を取る前に、我ら出会っておったならば……」
風魔の碧眼がやわりと細められ、対峙する殺意にぎらつく琥珀の瞳を見つめていた。
ジャリ、黒衣の影の手にした得物の鎖がきしんだ。
次いでひゅるひゅるとそれが風を切る音が暗闇に響く。
「もしもその頃に互いに出会っておったとしても…」
黒衣の影はやはり嘲笑を孕んだ言葉をつむぐ。
「おのれが生き残る為、やはり互いに殺し合っていたであろう」
ひゅん、ひゅん、殺意が風を切り闇を斬る。
「なるほど、確かにそれが我ららしい選択だ」
風魔の口元が般若の如く切れ上がり、その奥に血の様に赤い地獄を見せた。
途端に闇の中、微かにあった二匹の鬼の気配は消え、後はただ殺意のみが常人には見えざる虚空を斬り裂くのだった。
-----
⇒end
交わらぬ
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「愛など知らぬ、絆など知らぬ」
闇の奥より嘲笑と共に低く良く響く声が風魔の耳朶を犯した。
「我らはかつて道端に捨てられた幼子であった」
青白い手がぬるりと闇を掻きまわす。 影は琥珀の瞳を細めてそれを見ていた。
「捨てられ子のうぬを救ったのは使命と云う名の手であった」
「貴様の手を取ったのは混沌という名の者であったのか」
嗚呼、風魔の唇は下弦の月をかたどって、ふ、ふ、ふ、と小さく息を吐く。
共にそのままでは死する運命(さだめ)であった処を、その手に救われ今に至ると認識していた。
「のう、半蔵」
どこか優しく風魔は闇に問う。
「或いは救いの手を取る前に、我ら出会っておったならば……」
風魔の碧眼がやわりと細められ、対峙する殺意にぎらつく琥珀の瞳を見つめていた。
ジャリ、黒衣の影の手にした得物の鎖がきしんだ。
次いでひゅるひゅるとそれが風を切る音が暗闇に響く。
「もしもその頃に互いに出会っておったとしても…」
黒衣の影はやはり嘲笑を孕んだ言葉をつむぐ。
「おのれが生き残る為、やはり互いに殺し合っていたであろう」
ひゅん、ひゅん、殺意が風を切り闇を斬る。
「なるほど、確かにそれが我ららしい選択だ」
風魔の口元が般若の如く切れ上がり、その奥に血の様に赤い地獄を見せた。
途端に闇の中、微かにあった二匹の鬼の気配は消え、後はただ殺意のみが常人には見えざる虚空を斬り裂くのだった。
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