MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
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have a pain
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「愛している」
――こたろう――
「愛している、我を抱け、半蔵」
――こた、ろう、――
「そう云えば満足か、言葉で良いならいくらでもくれてやる、身体でよいなら、好きにせよ。さあ、我を抱くがよい半蔵――だが、心は、この心は我のもの――うぬごとき下らぬ男にやる気は、ない」
――こ、た、ろ、う、――
「さあ、この身体、恐ろしいゆえ封じるのであろう。封じるがよい、我を肉の塊にして、そうしてやっと安心して抱けるのであろう、さあ、抱け、半蔵、好きにするがよい、この身体、うぬに倍するこの、からだ、を」
「――ふ、う、まっ!」
激しく息を吸い込みながら、半蔵は身体を起こした。
危うく、屋根瓦に足を滑らせるところであった。
一瞬状況が掴めず周囲を見渡せば、そこは天守の屋根の上――
――眠って、いたのか、馬鹿な――
薄く、頭の奥に靄がかかっているような感覚――、それは忍の使う眠りの香の影響であるとわかっていた。
おのれにこのような手管を使う者、使いおおせる者、状況から考えても風魔しか思い当たらず、半蔵は何か異変がないかと、おのれの身体に手をあてる。
だが、それらしい傷も痕もなく、ただ、上げていた筈の口布が首元まで降ろされていて――。
半眼を閉じて周囲を探るも、すでに風魔らしき気配はどこにも、ない。
息を吐き、口布を戻し、おのれの不覚を心中で罵れば、目覚めを促した怖気の奮う言葉を思い出した。
――うぬのごとき下らぬ男にやる心はない――
ありありと浮かぶ風魔の侮蔑に歪んだ、顔――半蔵は、大きく頭を振った。
――もう、止してくれ、もう、――
何に、誰に云っているのか、おのれでも分からず、ただ首を振る。
どん、
ここが苦しいのだとばかりに、拳を握り、胸の真中を叩く。
「もう、止せ、もう、止めろ、もう、、、」
消せ、忘れろ、滅せよ、殺せ、何度も何度も、そう呟きながら、半蔵は拳で胸を叩き続けるのだった。
-----
⇒end
風魔が去った後、目覚めた半蔵さん..壊れて行く男前って、好きなんですよねハァハァ(←)
have a pain
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「愛している」
――こたろう――
「愛している、我を抱け、半蔵」
――こた、ろう、――
「そう云えば満足か、言葉で良いならいくらでもくれてやる、身体でよいなら、好きにせよ。さあ、我を抱くがよい半蔵――だが、心は、この心は我のもの――うぬごとき下らぬ男にやる気は、ない」
――こ、た、ろ、う、――
「さあ、この身体、恐ろしいゆえ封じるのであろう。封じるがよい、我を肉の塊にして、そうしてやっと安心して抱けるのであろう、さあ、抱け、半蔵、好きにするがよい、この身体、うぬに倍するこの、からだ、を」
「――ふ、う、まっ!」
激しく息を吸い込みながら、半蔵は身体を起こした。
危うく、屋根瓦に足を滑らせるところであった。
一瞬状況が掴めず周囲を見渡せば、そこは天守の屋根の上――
――眠って、いたのか、馬鹿な――
薄く、頭の奥に靄がかかっているような感覚――、それは忍の使う眠りの香の影響であるとわかっていた。
おのれにこのような手管を使う者、使いおおせる者、状況から考えても風魔しか思い当たらず、半蔵は何か異変がないかと、おのれの身体に手をあてる。
だが、それらしい傷も痕もなく、ただ、上げていた筈の口布が首元まで降ろされていて――。
半眼を閉じて周囲を探るも、すでに風魔らしき気配はどこにも、ない。
息を吐き、口布を戻し、おのれの不覚を心中で罵れば、目覚めを促した怖気の奮う言葉を思い出した。
――うぬのごとき下らぬ男にやる心はない――
ありありと浮かぶ風魔の侮蔑に歪んだ、顔――半蔵は、大きく頭を振った。
――もう、止してくれ、もう、――
何に、誰に云っているのか、おのれでも分からず、ただ首を振る。
どん、
ここが苦しいのだとばかりに、拳を握り、胸の真中を叩く。
「もう、止せ、もう、止めろ、もう、、、」
消せ、忘れろ、滅せよ、殺せ、何度も何度も、そう呟きながら、半蔵は拳で胸を叩き続けるのだった。
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⇒end
風魔が去った後、目覚めた半蔵さん..壊れて行く男前って、好きなんですよねハァハァ(←)
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