忍者ブログ
MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
2025/01
< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >
カテゴリー
拍手御礼(157)| 半コタ半(SSS)(28)| くの受(SSS)(3)| ねね受(SSS)(16)| その他(SSS)(12)| 妄想・雑記(286)| 頂き物(24)| 絵付き(19)| バトン(18)| お祝絵(2)| その他(8)| 絵チャ(9)|

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

web拍手

 

SSSとも云えないような、超短文、更新履歴にも載せません。

「手を繋ごう」

コタねね・半ねね・三>ねね の順番で並んでおります。
開いてしまえば好きなCPだけ読むのは難しいかもしれませんので、お気をつけて。

一応、まったく何も示唆はありませんが、コタねね はOROCHI世界背景、半ねねと三>ねねは戦国背景、そんなイメージの私の世界観です。

雑多雑食OKの方だけ開いて下さい。
一応ほのぼのだけど、私のほのぼのと貴女のほのぼのが同じだとは限りません。
ほんと、気をつけて開いてね。
リハビリ突発企画です。


---------
コタねね
---------

 すい、と白い手が伸びてきた。 己の青白く逞しい手を見つめて、男は戸惑う。 伸ばされた手の平はとても柔らかそうで暖かそうで、己の手で握ればそれは忽ち壊れてしまいそうに思えたのだ。
 だが、その白い手は、まるで此方を急かすかのように、ひらひらと揺れて――。

「さあ、行こう、小太郎」

 じっとそれを見つめていた風魔は、顔を上げる。 きらきらと陽光を受けた黒曜の瞳を煌めかせ、ねねが笑っていた。

「なんだ、この手は」

 意味などわかっているのに、風魔はそう云ってねねの笑顔から目を背ける。 本当はもっとその笑顔を見ていたいのだ、それも重々承知していること。

「あらぁ、あたしと手を繋ぐのは嫌だってのかい?」

 いたずらっぽく瞳を揺らして、ねねは風魔の顔を覗き込む。

「嫌に決まっておる」

 そっぽを向いたままそう云った。 けれど、ねねはその手を引っ込める気配すら見せず、風魔の目の前でひらひら、ひらひら、白い手が揺れる。
 掴んだら壊れてしまう、これを掴んだら、壊してしまう。
 わかっていても、揺れる白い手の平から目を離せない風魔であった。

***
-------
半ねね
-------

 すい、と白い手が伸びてきた。

「ねね殿」

 たしなめる様に、半蔵はねねの黒曜の瞳を見つめる。 いたずらっぽく輝くそれは、一瞬困ったように瞬いた。

「駄目、かい?」

――そのようなお顔をされては…。
 心の底で小さくため息をつきつつも、半蔵は頷く。 白い手は存外素直に降ろされた。
 ごめんよ、ねねのか細い声を胸の痛みと共に聞きながら、手ぐらい握って差し上げればよかったろうか…、一瞬の後悔ののち、否、と己を戒める。

 此れを握っては壊れてしまう、此れを握っては、己を止める術がない。

 たかが手を繋ぐだけの、子供の様なあどけない行為一つで均衡を崩すこの関係が、恐ろしく思える半蔵であった。

***
---------
三>ねね
---------
 すい、と目の前に差し出された小さな白い手。 驚いて顔を上げれば、にこにこと屈託の無い笑顔を浮かべるねねの顔があった。 思わず目を丸くして、「なんです?」そう尋ねた。

「一緒に行こう、三成」

 この人は…心中穏やかである筈もなく、三成は大仰にため息をついてみせる。

「俺がそんなに危なっかしいとでもおっしゃるつもりですか」

 そっぽを向いてそう云えば、即座に「うん」と返された。 不機嫌顔を隠す術は元より持ち合わせていない。 思いきり眉間にしわを寄せて、三成はねねの顔を睨んだ。

「だってあんた本当に危なっかしくて、見てられないんだもん」

 にこにこと笑ってそう云い放つと、ねねは、だらりと垂らした三成の手をぎゅっと握る。

「貴女はいつまで俺を子供扱いするつもりですか」

 握られた手を強く引いてみても、存外ねねの力も強くて、繋いだ手は離れなかった。

「そうだねぇ、あたしが死ぬまで、あんたはあたしの子供だよ」

 ぎり、と三成は唇を噛んで、ねねのキラキラ輝く瞳を見詰めた。
 いつか、いつか、そんな事、口が裂けても云えない様にして差し上げる。 今は無理でも、きっといつか…。
 そう思いながらも己の手を掴む柔らかく暖かい手の感触に、それを再び振り払おうとはしない三成であった。

***
 
手を繋ごう三種、小太郎と三成は子供扱い、半蔵にはちょっと違うねねタン。
そして、半蔵≧小太郎>三成 な順番の当家の一般向け的彼らの男前度。
いや、三成好きなんですよ、本当に。 男前だと思ってるんですけど、若造で女性には不慣れな方が、面白いかなーっと思ってw
 
お粗末さまでした^^ 
PR
web拍手

 

カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新記事
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
忍者ブログ [PR]