MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
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絵チャにて風魔の微甘絵を描いてーと言う管理人のわがままリクに、またもやsera様が応えてくださりました。
あまりに萌えた管理人、SSS書いちゃったww
久々に コタねね♪ + おまけw
許可を得て、sera様の素敵絵も一緒に展示しております。
是非ご堪能くださ~い♪
ちょっと、ねねタンあほすぎましたが、か~わいい~♪と許してあげてくださいませm(__)m
以下リンクより~☆
あまりに萌えた管理人、SSS書いちゃったww
久々に コタねね♪ + おまけw
許可を得て、sera様の素敵絵も一緒に展示しております。
是非ご堪能くださ~い♪
ちょっと、ねねタンあほすぎましたが、か~わいい~♪と許してあげてくださいませm(__)m
以下リンクより~☆
『こっつんこ♪』
「額と額を突き合わせたら、相手の考えている事がわかるんだって!」
のどかな昼下がり、お気に入りの楠の大木の上、枝ぶりの良い場所を選んで、さて、ひとねむりしようかと、体を伸ばした風魔の前に、突然現れ、満面の笑みを浮かべるのは、天下人豊臣秀吉が妻、ねねで、ある。
一瞬何を言っているのかわからず、首をかしげる風魔の横たわった胴体の上にちょこんと正座して、ねねはもう一度同じ事を繰り返した。
「誰が云ったのだ、そんな戯言」
腹の上に乗ったねねが木の上から転げ落ちぬように、半身を起して、幹に背を預け、膝の上に移動させながら、風魔はため息交じりにそう云った。
「左近がね、教えてくれたんだよ、ねえ、小太郎――」
風魔は更にため息をつく。
ねねが次に云う事は想像がついた。
島左近の意図がどこにあったのかはわからぬが、ねねにこのような事を云えば、こうなると予想はついていたであろうに――。
「ねね」
額を突き合わせる事が嫌で、思いとどまらせようと思ったわけではなかった。
云われたようにしても、相手の考えなどわからぬと気づいて、ねねががっかりするのは、いただけぬ。
風魔は、やんわりとねねの思惑を止めようとしていた。
「我の思っている事がわかってもつまらぬぞ」
「どうして」
「何故なら、我は、これから昼寝をしよう、と思うておるのだから」
正直に云ってしまえば、それで良いではないか――と、そう笑ってみせた。
ねねは、少しつまらなそうな顔をした後、再び黒曜の瞳をキラキラと輝かせ、
「じゃあ、今は?」
と、尋ねる。
「ねむい、と思うておる」
「今は?」
「――、寝る」
「――今は?」
「ねね」
「今の瞬間は?」
「――うるさい、と、思うた」
怒ったような風魔の顔を、ニコニコと笑いながら見つめるねねの視線に、とうとう根負けして、笑ってしまった。
「――どうすればいいのだ」
「目を瞑って、おでことおでこをあてるんだよ」
仕方なさそうにひとつため息をつくと、風魔は素直に目を閉じる。
こつん、と軽い音がして、ねねの額がおのれの額にあたるのを感じた。
しばしの沈黙――。
風魔は薄眼を開けてねねを見る。
と、ねねも少し遅れて、ゆっくり薄眼を開けた。
目が合うと、ねねは慌てて目をぎゅっと閉じ
「駄目だよ、目を閉じてなきゃ」
と、怒ったように真剣に云うので、風魔も「うむ」と目を閉じた。
再び沈黙――。
「――ねね」
ややあって、目を閉じたまま風魔は口を開いた。
「なあに?」
ねねの声に微かに笑いが含まれていた。
「我は、いつまでこうしておらねばならぬのだ」
風魔の声にも、含まれた笑い。
「まーだ、まだだよ」
堪え切れぬように、くすくすと笑う声に、風魔も喉を鳴らす。
「だめだよ、笑っちゃ」
「うぬとて笑っておるではないか」
木漏れ日に照らされて、額を突き合わせたままの二人は、くすくすといつまでも笑い続けた。
「我は、うぬの考えている事がわかったぞ」
笑いを含んだ得意げな風魔の声に、笑いを引っ込めて慌てたようにねねは声を上げた。
「うそ、あたしまだわかんないよ!」
目を開き、にやりと笑った風魔は、額を離したねねの、乱れた前髪をそっと撫でてやりながら
「うぬは、今とても幸せで楽しいと思うておった」
まるで託宣のごとく、おごそかにそう告げると、なんでわかったの!と驚くねねの頭をぽんぽんと撫でるように叩いて、口元に笑みを浮かべたまま、膝の上の黄金色した女を飽きることなく眺めているのであった。
⇒end?
----------余談-----------
「ちょっと、左近!」
「どうしたんです、おねね様」
「額と額を合わせても全然、相手の考えている事わかんなかったよ、
嘘教えたんでしょ、悪い子だね」
ねねの剣幕に驚きつつ、
――はてさて、誰を相手に試したのか…殿相手であれば、と思って云ってみたのだが――
ここ数日のおのれの主の様子を見ても、どうやらそういう様子はなかったと、考えて、左近はため息をついた。
「でも、おねね様」
「なんだい」
ギロリ、と此方を睨むねねに、
「額を合わせたお相手は、おねね様の考えている事をわかったんじゃあないですかぃ」
まったくの予想であったが、九分九厘そうではないかと言ってみれば、案の定ねねが驚いたようにコクリ、と頷いた。
――やっぱり、こりゃ絶対殿じゃないな――
「すごいねー左近は額をあてなくても、わかるんだね」
感心したようにそういうねねに、ちょっとした遊び心で
「でも、額をあてた方が、もっとよくわかりますがね、試してみますか?」
と言うと、即座に「うん」と笑顔が返ってきた。
――おいおい、どこまで素直なんだ、この人は――
目前で目を閉じて額を突き出すねねに、
――これは、本気で心を読まなきゃいけないな――
と、おのれの額を近づけた時であった。
「なにを、している」
背後で聞こえた、冷たい声。
「あら、三成」
ねねは目を開くとにっこりと明るい笑顔。
左近は――絶対振り返らない、と心に決めて、頑なにねねの顔だけを見つめ続けるのだった。
⇒これでおしまい。
「額と額を突き合わせたら、相手の考えている事がわかるんだって!」
のどかな昼下がり、お気に入りの楠の大木の上、枝ぶりの良い場所を選んで、さて、ひとねむりしようかと、体を伸ばした風魔の前に、突然現れ、満面の笑みを浮かべるのは、天下人豊臣秀吉が妻、ねねで、ある。
一瞬何を言っているのかわからず、首をかしげる風魔の横たわった胴体の上にちょこんと正座して、ねねはもう一度同じ事を繰り返した。
「誰が云ったのだ、そんな戯言」
腹の上に乗ったねねが木の上から転げ落ちぬように、半身を起して、幹に背を預け、膝の上に移動させながら、風魔はため息交じりにそう云った。
「左近がね、教えてくれたんだよ、ねえ、小太郎――」
風魔は更にため息をつく。
ねねが次に云う事は想像がついた。
島左近の意図がどこにあったのかはわからぬが、ねねにこのような事を云えば、こうなると予想はついていたであろうに――。
「ねね」
額を突き合わせる事が嫌で、思いとどまらせようと思ったわけではなかった。
云われたようにしても、相手の考えなどわからぬと気づいて、ねねががっかりするのは、いただけぬ。
風魔は、やんわりとねねの思惑を止めようとしていた。
「我の思っている事がわかってもつまらぬぞ」
「どうして」
「何故なら、我は、これから昼寝をしよう、と思うておるのだから」
正直に云ってしまえば、それで良いではないか――と、そう笑ってみせた。
ねねは、少しつまらなそうな顔をした後、再び黒曜の瞳をキラキラと輝かせ、
「じゃあ、今は?」
と、尋ねる。
「ねむい、と思うておる」
「今は?」
「――、寝る」
「――今は?」
「ねね」
「今の瞬間は?」
「――うるさい、と、思うた」
怒ったような風魔の顔を、ニコニコと笑いながら見つめるねねの視線に、とうとう根負けして、笑ってしまった。
「――どうすればいいのだ」
「目を瞑って、おでことおでこをあてるんだよ」
仕方なさそうにひとつため息をつくと、風魔は素直に目を閉じる。
こつん、と軽い音がして、ねねの額がおのれの額にあたるのを感じた。
しばしの沈黙――。
風魔は薄眼を開けてねねを見る。
と、ねねも少し遅れて、ゆっくり薄眼を開けた。
目が合うと、ねねは慌てて目をぎゅっと閉じ
「駄目だよ、目を閉じてなきゃ」
と、怒ったように真剣に云うので、風魔も「うむ」と目を閉じた。
再び沈黙――。
「――ねね」
ややあって、目を閉じたまま風魔は口を開いた。
「なあに?」
ねねの声に微かに笑いが含まれていた。
「我は、いつまでこうしておらねばならぬのだ」
風魔の声にも、含まれた笑い。
「まーだ、まだだよ」
堪え切れぬように、くすくすと笑う声に、風魔も喉を鳴らす。
「だめだよ、笑っちゃ」
「うぬとて笑っておるではないか」
木漏れ日に照らされて、額を突き合わせたままの二人は、くすくすといつまでも笑い続けた。
「我は、うぬの考えている事がわかったぞ」
笑いを含んだ得意げな風魔の声に、笑いを引っ込めて慌てたようにねねは声を上げた。
「うそ、あたしまだわかんないよ!」
目を開き、にやりと笑った風魔は、額を離したねねの、乱れた前髪をそっと撫でてやりながら
「うぬは、今とても幸せで楽しいと思うておった」
まるで託宣のごとく、おごそかにそう告げると、なんでわかったの!と驚くねねの頭をぽんぽんと撫でるように叩いて、口元に笑みを浮かべたまま、膝の上の黄金色した女を飽きることなく眺めているのであった。
⇒end?
----------余談-----------
「ちょっと、左近!」
「どうしたんです、おねね様」
「額と額を合わせても全然、相手の考えている事わかんなかったよ、
嘘教えたんでしょ、悪い子だね」
ねねの剣幕に驚きつつ、
――はてさて、誰を相手に試したのか…殿相手であれば、と思って云ってみたのだが――
ここ数日のおのれの主の様子を見ても、どうやらそういう様子はなかったと、考えて、左近はため息をついた。
「でも、おねね様」
「なんだい」
ギロリ、と此方を睨むねねに、
「額を合わせたお相手は、おねね様の考えている事をわかったんじゃあないですかぃ」
まったくの予想であったが、九分九厘そうではないかと言ってみれば、案の定ねねが驚いたようにコクリ、と頷いた。
――やっぱり、こりゃ絶対殿じゃないな――
「すごいねー左近は額をあてなくても、わかるんだね」
感心したようにそういうねねに、ちょっとした遊び心で
「でも、額をあてた方が、もっとよくわかりますがね、試してみますか?」
と言うと、即座に「うん」と笑顔が返ってきた。
――おいおい、どこまで素直なんだ、この人は――
目前で目を閉じて額を突き出すねねに、
――これは、本気で心を読まなきゃいけないな――
と、おのれの額を近づけた時であった。
「なにを、している」
背後で聞こえた、冷たい声。
「あら、三成」
ねねは目を開くとにっこりと明るい笑顔。
左近は――絶対振り返らない、と心に決めて、頑なにねねの顔だけを見つめ続けるのだった。
⇒これでおしまい。
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