MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
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お題作品に手をつけようかなぁと、もそもそ妄想していたのですが、やはり、どうしても食指が動く、半コタ&兼慶 前提の 半慶 と 兼コタ 、、、うぅ、でも、プチ連載になりそうな気がするんですが。
連載は絶対いやだ(←心の叫びw)シリーズも嫌だw(←魂の叫び)切り取ろう、切り取るべきだ、切り取れ!!
そう念じながら、他のモノほっぽらかして、ちょっと、書いてみます。
====
と、いうわけで、2時間後ですw
以下に作品さらしまする。えっと、古志城にて、OROCHI降臨背景です。
兼続×慶次です、えっと、兼コタ、半慶の大いなる前振りで、す。何故そのカップリング(兼コタ、半慶)を書くのかといえば、以前妄想力を鍛えるお題サイトで運任せでみつくろったカップリングだったわけですが、どうしても、切り取れない私は、ともかく第一段階で前提条件の兼慶を書かないと先に進めないわけですねww
え~と、慶次×遠呂智、から始まってます。そして、兼続×慶次です。
さっくりと、序章な感じで、よろしければどうぞ。
連載は絶対いやだ(←心の叫びw)シリーズも嫌だw(←魂の叫び)切り取ろう、切り取るべきだ、切り取れ!!
そう念じながら、他のモノほっぽらかして、ちょっと、書いてみます。
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と、いうわけで、2時間後ですw
以下に作品さらしまする。えっと、古志城にて、OROCHI降臨背景です。
兼続×慶次です、えっと、兼コタ、半慶の大いなる前振りで、す。何故そのカップリング(兼コタ、半慶)を書くのかといえば、以前妄想力を鍛えるお題サイトで運任せでみつくろったカップリングだったわけですが、どうしても、切り取れない私は、ともかく第一段階で前提条件の兼慶を書かないと先に進めないわけですねww
え~と、慶次×遠呂智、から始まってます。そして、兼続×慶次です。
さっくりと、序章な感じで、よろしければどうぞ。
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終焉
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二股の槍の先端が、禍々しい血の赤に彩られた鎧の腹を刺し貫いた。 鎧に張り付く蛇の目玉がぎょろりと動き、腹を貫く槍を、その柄を握る逞しい節くれだった指を睨むが、すぐに力を失ったように、どろりと濁って動かなくなった。 どくどくと、刃に青黒い体液が伝わり落ちる。 槍の柄を握ったごつごつとした手の先、金の鎧のまだ先、鎧の色に負けぬ金色(こんじき)の髪を頂いた男の頭が、まるで刃に刺し貫かれているのは己だとばかりに、がくりと下に落ちた。
「わかって…もらえるかい、遠呂智」
「脆弱な人間の心など我にはわからぬ、慶次」
男の噛みしめた歯の間から洩れる呻きの様な言葉に、魔物は一片の感情も籠らぬ冷たい声で、嘲笑うかのように応えた。 男の顔がゆっくりと上がり、己の刺し貫く魔物の光彩異色の瞳を見つめる。 緑と朱の瞳が声とは裏腹に、優しく此方を見つめている気がして、男は崩れそうになる心を腹の底に力を込めて戒め、笑った。
「ああ、そうだな。 あんたぁ強い、俺の求める強さの極みにあんたは在った。 だが、俺ぁ、あんたみたいには、なりたかないぜ」
「嗚呼、なるな」
「…さらばだ、遠呂智」
「さらばだ、金色(こんじき)の獅子よ」
最後に岩を削ったような無表情な恐ろしい貌の、引き結ばれた唇が、きゅっと笑みの形に吊り上げられたと思うと、がくり、その膝は折れ、男はひとつ槍を振った。 刃は貫いた時の何倍もの軽さで魔物の腹から抜ける。
どう、と足元を震わせ、今、世界に混乱災禍を見舞わせた魔王遠呂智の永劫の命は燃え尽きたのだ。 脆弱と称された人間たちの歓喜の声が古志城に響く。 それを虚しく聞きながら、遠呂智を友と呼んだ男、遠呂智を裏切り戦った男、そして、遠呂智にとどめを刺した男、前田慶次は、金色(こんじき)の髪を風になびかせ、青白い炎に包まれた魔物の死骸に背を向けて歩きだした。
「慶次」
その背に声をかけた者が居た。 誰もが遠呂智の骸に群がる流れの中で、その男はただ物寂しげな慶次の背中を見つめていた。
「兼続、迷惑かけたねぇ」
「なんの、それよりこれからどうするつもりだ」
主、謙信につき従い、織田信長の勢力に与していた直江兼続であった。 慶次の与した呉軍より一足遅れてこの古志城に駆け付けたのだ。
兼続は、以前まだ慶次が遠呂智軍にあった頃、何故(なにゆえ)遠呂智に与するのか問いただした事がある。 その応えは「惚れた」の一言であったが、惚れこんだ友の為に戦うも、また「義」であると、何度か本気で刃も交わした。
その男が何故遠呂智と戦い、その命に終わりを与えたのか、実のところ兼続にはわからない。 だが、それもまた、この男なりの「義」なのであろうと、心より信じていた。
「さぁて、しばらくあんたの処に世話になってみてもかまわないかぃ、兼続」
苦い笑いを浮かべたまま、豪気皆朱槍(ごうきかいしゅやり)を肩に横渡しにし、それに両手をかけて慶次は兼続を振り返る。 その表情は、どこか途方に暮れているようにも見えた。 兼続はともすれば歪みそうになる己の貌を満面の笑顔で覆い「歓迎する」そう云った。
「そいつは助かるぜ」
豪快に笑っていても、友が心の内でむせび泣いているのが兼続にはよく分かった。 だから、その背を宥(なだ)める様に、励ます様に何度も叩いて、殊更大きな声で笑ったのだ。
「よぉし、慶次。 上杉軍に来たならば、私が直々にお前に義について講義してやろう」
「そいつは、勘弁してほしいねぇ」
「何故だ。 私の講義、以前は喜んで聞いていたではないか」
「そりゃぁ前は、あんた夢中で話してるから、居眠りしてても文句を言わなかったじゃないか」
「そうだ、お前は居眠りばかりするから、」
「あんたの講義は、いい子守唄なのさ」
「居眠りは不義だ」
「最近はそういってちっとも居眠りさせてくれないだろ、だから、講義は勘弁して欲しいのさ」
「その発言も不義だぞ、慶次」
人の波を掻き分けて、大声で笑いながら古志城を後にする金色(こんじき)の男の後ろを、純白の陣羽織の男が「不義」だの「義」だの叫んで怒りながらついていく。 傍から見れば滑稽な姿であったが、純白の男の手は、金色(こんじき)の男の背にずっと添えられて、何度も何度も、いつまでも、労わる様にそれをさすり続けているのだった。
-----
⇒end
び、微妙すぎですか?さ、さぐりさぐりww本文で探る癖は抜けません(苦笑)お目汚し失礼しましたm(__)m
終焉
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二股の槍の先端が、禍々しい血の赤に彩られた鎧の腹を刺し貫いた。 鎧に張り付く蛇の目玉がぎょろりと動き、腹を貫く槍を、その柄を握る逞しい節くれだった指を睨むが、すぐに力を失ったように、どろりと濁って動かなくなった。 どくどくと、刃に青黒い体液が伝わり落ちる。 槍の柄を握ったごつごつとした手の先、金の鎧のまだ先、鎧の色に負けぬ金色(こんじき)の髪を頂いた男の頭が、まるで刃に刺し貫かれているのは己だとばかりに、がくりと下に落ちた。
「わかって…もらえるかい、遠呂智」
「脆弱な人間の心など我にはわからぬ、慶次」
男の噛みしめた歯の間から洩れる呻きの様な言葉に、魔物は一片の感情も籠らぬ冷たい声で、嘲笑うかのように応えた。 男の顔がゆっくりと上がり、己の刺し貫く魔物の光彩異色の瞳を見つめる。 緑と朱の瞳が声とは裏腹に、優しく此方を見つめている気がして、男は崩れそうになる心を腹の底に力を込めて戒め、笑った。
「ああ、そうだな。 あんたぁ強い、俺の求める強さの極みにあんたは在った。 だが、俺ぁ、あんたみたいには、なりたかないぜ」
「嗚呼、なるな」
「…さらばだ、遠呂智」
「さらばだ、金色(こんじき)の獅子よ」
最後に岩を削ったような無表情な恐ろしい貌の、引き結ばれた唇が、きゅっと笑みの形に吊り上げられたと思うと、がくり、その膝は折れ、男はひとつ槍を振った。 刃は貫いた時の何倍もの軽さで魔物の腹から抜ける。
どう、と足元を震わせ、今、世界に混乱災禍を見舞わせた魔王遠呂智の永劫の命は燃え尽きたのだ。 脆弱と称された人間たちの歓喜の声が古志城に響く。 それを虚しく聞きながら、遠呂智を友と呼んだ男、遠呂智を裏切り戦った男、そして、遠呂智にとどめを刺した男、前田慶次は、金色(こんじき)の髪を風になびかせ、青白い炎に包まれた魔物の死骸に背を向けて歩きだした。
「慶次」
その背に声をかけた者が居た。 誰もが遠呂智の骸に群がる流れの中で、その男はただ物寂しげな慶次の背中を見つめていた。
「兼続、迷惑かけたねぇ」
「なんの、それよりこれからどうするつもりだ」
主、謙信につき従い、織田信長の勢力に与していた直江兼続であった。 慶次の与した呉軍より一足遅れてこの古志城に駆け付けたのだ。
兼続は、以前まだ慶次が遠呂智軍にあった頃、何故(なにゆえ)遠呂智に与するのか問いただした事がある。 その応えは「惚れた」の一言であったが、惚れこんだ友の為に戦うも、また「義」であると、何度か本気で刃も交わした。
その男が何故遠呂智と戦い、その命に終わりを与えたのか、実のところ兼続にはわからない。 だが、それもまた、この男なりの「義」なのであろうと、心より信じていた。
「さぁて、しばらくあんたの処に世話になってみてもかまわないかぃ、兼続」
苦い笑いを浮かべたまま、豪気皆朱槍(ごうきかいしゅやり)を肩に横渡しにし、それに両手をかけて慶次は兼続を振り返る。 その表情は、どこか途方に暮れているようにも見えた。 兼続はともすれば歪みそうになる己の貌を満面の笑顔で覆い「歓迎する」そう云った。
「そいつは助かるぜ」
豪快に笑っていても、友が心の内でむせび泣いているのが兼続にはよく分かった。 だから、その背を宥(なだ)める様に、励ます様に何度も叩いて、殊更大きな声で笑ったのだ。
「よぉし、慶次。 上杉軍に来たならば、私が直々にお前に義について講義してやろう」
「そいつは、勘弁してほしいねぇ」
「何故だ。 私の講義、以前は喜んで聞いていたではないか」
「そりゃぁ前は、あんた夢中で話してるから、居眠りしてても文句を言わなかったじゃないか」
「そうだ、お前は居眠りばかりするから、」
「あんたの講義は、いい子守唄なのさ」
「居眠りは不義だ」
「最近はそういってちっとも居眠りさせてくれないだろ、だから、講義は勘弁して欲しいのさ」
「その発言も不義だぞ、慶次」
人の波を掻き分けて、大声で笑いながら古志城を後にする金色(こんじき)の男の後ろを、純白の陣羽織の男が「不義」だの「義」だの叫んで怒りながらついていく。 傍から見れば滑稽な姿であったが、純白の男の手は、金色(こんじき)の男の背にずっと添えられて、何度も何度も、いつまでも、労わる様にそれをさすり続けているのだった。
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び、微妙すぎですか?さ、さぐりさぐりww本文で探る癖は抜けません(苦笑)お目汚し失礼しましたm(__)m
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