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MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
2025/01
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なんだか無性に攻撃的。
いや、根本はずいぶん凹んでいる。
けれど、それはいつもの落ち込みとは違って、なんだかとてもとげとげとしている。
なんだ、なんなんだと、思って、仕方ないのでもうなんか書いてやる。

連載第六話の方は、ラストは、書けたw
ほとんど上がっているにもかかわらず、最後の最後、ラストへのつなぎ、おそらく数百文字に手がつけられず、現在放置プレイ中orz

このようなテンションでは、酷い話ばかりになりそうで、他のものもかけず。
しかし、とげとげとした萌えというか欲望が、腹の底にどす黒く溜まってるよ、母さん、どうしたらいいの、母さんw

以下、仕方なく吐き出した、駄文。

BL・R的表記あり、無価値。

以上踏まえて、それでもOKな方は、読んでもOKっす^^v









『深みにはまる。』 半蔵×青山


嗚呼、鬱陶しい。

月もない夜に、雨。
閉めた障子から湿気が忍びこみ、室をぐずぐずと水気で覆って行く。
夏も終わりに近づいて、暑さもだいぶ和らいだというのに、窓を閉め切っているものだから、また、暑い。
先から腕に抱えている、この肉のせいかもしれぬと思い立ち、いっそ布団から放り出してやろうかとも思った。

すると、気配に気づいたのか、胸の内から儚げな白い顔がすっと己を見上げた。
青灰色の瞳が、先までの激しい睦み事の余韻を残して、ゆらり、と揺れている。

「はんぞう、さま」

己はそれから視線をそらす。
配下である、この女と見まがうばかりの美しい男、
一途に己を慕ってくるいじらしさに、忘れたい現実もあいまって、今宵、初めて手をつけた。

体の相性も良し、己の性癖にも存分に応え、なかなかに性のあった相手と言えよう。

だが――
さすがに、用は済んださっさと去ね。
そう言えるほど、酷い男でもないとは思うのだが、この湿気に覆われたむしむしとした部屋が、妙に苛立ちを募らせて、腕の中の男に八つ当たりをしたくなる。

「はんぞう、さま」

再び名を呼ばれ、小さく息をついて、胸を覗いた。
「なんだ」
声音に少し苛立ちが漏れていたかもしれぬ。それもまた己の嗜虐心のなせる業か。
「私、帰ります」
ぽそりとそれは呟いて、己の腕の中、布団の中から身体を起こした。
女と見まがう程の白い裸体に、己のつけた傷痕が、紅い筋になっていくつも浮かんでいた。

熱に浮かされ、随分ひどくしてしまったか――

ふと、苛立ちを忘れ、半ば強引にこれを布団に引きずり込んだ過程を思い出した。
もとより、これに拒む気はなかったにせよ、あれは、和姦というにはいささか強引過ぎたか――。

ふと気づき、布団をひらりとめくってみれば、先までそれが寝ていた腰のあたりに、幾筋かの血の跡がついていた。

「青山」

思わず声を出した。
呼ばれた白い裸体は、もう半ばまで装束を身にまとっていたが、気だるげに振り返る。

「すまぬ」

慣れております――。そう小さく呟いて、青山は立ち上がり、己は、つい、その腕を掴んでしまった。
がくり、と青山の体が崩れ、その胸に顔を埋めた己は、もう一度――すまぬ――と呟いた。

白い、忍の者とは思えぬ白い手が上がってきて、おずおずと己の頭をなでる。

「良いんです。私は、半蔵様の慰めになる事が出来れば、本望ですから」

たとえ、一時でも――。
囁かれた言葉に、悔恨が沸き起こる。
何故、何故いつも己は――ままならぬ想いに胸が痛んだ。

これを邪魔だと思うも己、すがるのも己、求めるのも己であれば、諦めろと囁くも、また、己。

「おれは、勝手だ」

甘えた言葉を吐いてしまった。
頭上で青山が、くす、と笑うのがわかる。

「おかしいか」
「ええ」
「幻滅したか」
「残念ながら、また惚れました」
「――可愛い奴だ」
「私は、半蔵様が思っておるほど無害でも可愛い男でもございません」
「そうか」
「ええ、腹の中では、どうすれば貴方に好いてもらえるか、貴方の目を奪う他の者たちをどうすれば排除できるか、どうすれば、貴方を私一人のモノにできるのかと、いつも考えておりますよ」

己の顔を両手で挟み、儚い花が散るような危うげな笑みを浮かべて、青山はそう言った。

「おそろしいな」

ふふ、と薄紅の唇から甘い吐息を吐きだして、青山は己の唇に、それを合わせる。

「貴方が好きです、半蔵様。あなたの思いが私にないのも承知の上で――今宵、肌を合わせて、そして尚好きになりました」
「青山」
「貴方に嫌われるような事は、致しません。ですから今宵も帰ります」

すっ、と青山は立ち上がり、乱れた装束を整えると、中庭の障子を開けた。

雨は、いつの間にやら弱まってはいたが、尚一層湿気が上がり、まるで水の中にいるかのような錯覚を覚えた。

「そうしたら、貴方は少しは私の事、考えてくれるでしょう?」
ねえ、半蔵さま――そう笑って、青山の姿は雨の中に溶けるようにして消えた。

開け放たれた障子を閉めに行く気にもならず、水底の感覚に身をゆだねる。
先まで青山の寝ていた布団に指を這わせて、流れ出た血の跡の湿りを拭う。

雨に打たれる庭の楓を見つめながら、ああ、そうかと気がついた。
先の不快は、水際ゆえの不快であったのか――と。
こうして、水底に体ごと突っ込んでしまえば、不快のかけらも感じなかった。

何故だか無性に嗤えて来て、声を出して嗤ってみると、慣れぬ事ゆえ息が詰まった。
慌てて大きく息を吸いこんだら、肺の奥まで湿気が忍びこんで――

嗚呼、溺れそうだ――そう、思った。


end
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