MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
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愛がわかりません(・・)?
愛を見失ってしまいました。
以下にリハビリでSSS晒しときます。
最近マイブームの妄想はS蔵>忠勝です。
ワタシ、何処へ行ってしまうんでしょう??
愛を見失ってしまいました。
以下にリハビリでSSS晒しときます。
最近マイブームの妄想はS蔵>忠勝です。
ワタシ、何処へ行ってしまうんでしょう??
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凝りないヒト
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落日がとても眩しかった。
男はわずか目元ばかりを出した暗夜色の忍装束に身を包み、暮れゆくそれを目を細め眺めていた。
「眩しいのではないのか」
問えば、小さく顎が上下する。
「眩しいのなれば見るな」
少し乱暴に言うと、今度は顔を横に振る。 何をむきになっているのか、これが最後の落日と云う訳ではあるまいし――そう云おうとしたところで、男は口布に抑えられたくぐもった声を発した。
「これが、最後かも知れぬと――」
平時に置いても、その命を掛けて任を果たす忍に安穏とした日はないと、それはそう云いたかったのかもしれなかった。 そうか、此方はそう応えるしかない。 己は武士、男は忍、その成り立ちから違う我らに同じ落日はないのかもしれない、そう思うと少し寂しい気はしたが同じ主に仕える者同士、手段は違えど目的は同じ筈。 その道半ばで命果てようとも一片の悔いも惑いも持たぬ心もまた同じ。
だが――、
「半蔵」
「なんだ」
黄金色に輝く夕日を見つめ続ける小柄なそれの後ろ姿に、己は精一杯の想いを込めて言葉を発した。
「明日もまた共に落日を見ようぞ」
男は少し首を傾げ、夕日を背にして此方に振り返る。 黒い影、そこだけ落日の色を映したような眩い琥珀の瞳が綺羅と輝いていた。
「忠勝」
「うん?」
「共に見るならば朝焼けが良い」
「――どういう意味だ?」
「今宵貴様の閨に忍ぶゆえ、共に明日の朝焼けを見よう」
「は?」
「いやなに、今宵の任は年増女の籠絡でな、少々うんざりしておったのだが、お陰で生きる気力が湧いてきた」
「おい、半蔵」
「よぉっく躯を洗って待っておれ」
「お主っ」
「ああ、そうか、忠勝を喰えるのか、これは楽しみだ」
何を云い出すかと思えば、琥珀の瞳をさも楽しげに歪めて声を上げて笑い出す男に、此方は言葉もない。 挙句に「ゲテモノ喰いはゲテモノ喰いを持って制す、なかなか良い考えだ」等とほざき始めた男に怒り心頭に達し、とうとうその襟首を掴んでやろうと手を伸ばすと、これがまた巧みにひょいひょいと目前を飛び回り、
「良いか、今宵は貴様をさんざ啼かせてやるゆえ覚悟をしておけ」
「ふざけるなっ!」
云うだけ云って、途端にふわりとその姿を消した。
「全く、此方が気遣えばいつもいつもふざけおって」
性質の悪い冗談も大概にしろと、足もとの土を蹴り飛ばしてふと貌を上げると、落日が地平の彼方に最後の光を綺羅と残して沈むところであった。 その光に、男の琥珀の瞳の色を思い出し、ぞくりと背筋が震えるのを感じて、今宵は愛槍蜻蛉切りを離さずに閨に入ろうと心に決めた己であった。
-----
⇒end
S蔵さんは、忠勝をからかうのが楽しくて仕方ないという妄想。 その夜は忠勝さん戦闘態勢、でも怪我をしたフリのS蔵が現れて思わず介抱しちまうお人よしの忠勝さん、でもフリがばれて酷く怒られて大変喜ぶS蔵さんだったりして、そんななんだお前らって妄想ばかりのS蔵>忠勝ww
凝りないヒト
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落日がとても眩しかった。
男はわずか目元ばかりを出した暗夜色の忍装束に身を包み、暮れゆくそれを目を細め眺めていた。
「眩しいのではないのか」
問えば、小さく顎が上下する。
「眩しいのなれば見るな」
少し乱暴に言うと、今度は顔を横に振る。 何をむきになっているのか、これが最後の落日と云う訳ではあるまいし――そう云おうとしたところで、男は口布に抑えられたくぐもった声を発した。
「これが、最後かも知れぬと――」
平時に置いても、その命を掛けて任を果たす忍に安穏とした日はないと、それはそう云いたかったのかもしれなかった。 そうか、此方はそう応えるしかない。 己は武士、男は忍、その成り立ちから違う我らに同じ落日はないのかもしれない、そう思うと少し寂しい気はしたが同じ主に仕える者同士、手段は違えど目的は同じ筈。 その道半ばで命果てようとも一片の悔いも惑いも持たぬ心もまた同じ。
だが――、
「半蔵」
「なんだ」
黄金色に輝く夕日を見つめ続ける小柄なそれの後ろ姿に、己は精一杯の想いを込めて言葉を発した。
「明日もまた共に落日を見ようぞ」
男は少し首を傾げ、夕日を背にして此方に振り返る。 黒い影、そこだけ落日の色を映したような眩い琥珀の瞳が綺羅と輝いていた。
「忠勝」
「うん?」
「共に見るならば朝焼けが良い」
「――どういう意味だ?」
「今宵貴様の閨に忍ぶゆえ、共に明日の朝焼けを見よう」
「は?」
「いやなに、今宵の任は年増女の籠絡でな、少々うんざりしておったのだが、お陰で生きる気力が湧いてきた」
「おい、半蔵」
「よぉっく躯を洗って待っておれ」
「お主っ」
「ああ、そうか、忠勝を喰えるのか、これは楽しみだ」
何を云い出すかと思えば、琥珀の瞳をさも楽しげに歪めて声を上げて笑い出す男に、此方は言葉もない。 挙句に「ゲテモノ喰いはゲテモノ喰いを持って制す、なかなか良い考えだ」等とほざき始めた男に怒り心頭に達し、とうとうその襟首を掴んでやろうと手を伸ばすと、これがまた巧みにひょいひょいと目前を飛び回り、
「良いか、今宵は貴様をさんざ啼かせてやるゆえ覚悟をしておけ」
「ふざけるなっ!」
云うだけ云って、途端にふわりとその姿を消した。
「全く、此方が気遣えばいつもいつもふざけおって」
性質の悪い冗談も大概にしろと、足もとの土を蹴り飛ばしてふと貌を上げると、落日が地平の彼方に最後の光を綺羅と残して沈むところであった。 その光に、男の琥珀の瞳の色を思い出し、ぞくりと背筋が震えるのを感じて、今宵は愛槍蜻蛉切りを離さずに閨に入ろうと心に決めた己であった。
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S蔵さんは、忠勝をからかうのが楽しくて仕方ないという妄想。 その夜は忠勝さん戦闘態勢、でも怪我をしたフリのS蔵が現れて思わず介抱しちまうお人よしの忠勝さん、でもフリがばれて酷く怒られて大変喜ぶS蔵さんだったりして、そんななんだお前らって妄想ばかりのS蔵>忠勝ww
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