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MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
2025/01
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ふと思いついたので、ぱぱっと書いて速攻Upです。

つべこべ生存報告するよりも、遅くなりすぎた拍手のお返事するよりも更新ある方がきっと良いだろうと、SSS優先させました。
お返事後回しでごめんなさいm(__)m
ともかく、とりあえず、書けたからUpです(-_-;)
久々過ぎて二次の書き方忘れた(遠い目)
非常に雰囲気文。

死ネタ

ですので、閲覧注意。

以下追記から。

 

 
 
 路傍に咲く小さな花だと思った。 取り立てて気にとめる必要も感ぜぬ、名もなき小さな花だと思えた。 取るに足らぬ小さな命、踏みにじっても良い筈だった、常の様に。

だが――

 足元に転がるそれの黒い瞳を見つめる我の心に射す影は一体なんであるのだろうか。
 それは、白い貌を殊更蒼白に染め、血で汚れた唇から、はく、はく、とか細い息を吐き出す。 四肢には力なく、その命が尽きるのも、もう間もなくだと云うのに、我を見上げ赤い唇を弱々しく震わせる。 その震えが胸の奥をざわざわと騒がす気がして、我はたまらずそれの傍に膝をついた。
 とどめをさしてやろうと思ったのだ。 それの血をたっぷりと吸った鉄篭手を振り上げ、ふくよかな胸の真中(まなか)に突き立ててやろうと。
 我は右手を振り上げた。 抜き手に構えてそれを見下ろす。 後は腕を降ろすだけだ、何の躊躇も必要ない。 それが…その女が、差し迫る最後の瞬間、それをくれる我の腕を見ることも無く、ただただ我を、我の瞳を、その奥に揺らめく我の奥の奥しか見つめておらぬとしても、それでも何の躊躇も必要ではない。 命とは突然に奪われるもの、路傍に咲く花とてある日突然、無遠慮な旅人の足で踏みにじられ、誰とも知らぬ人の手で摘み取られ、そうして命を散らせていくのだ、何も特別な事ではない。

――風魔、殿。

 だが、花は言葉を囁かない。

――やはり風魔殿はお強いですね。

 血の色より赤く色づく唇が、はく、はく、と息を吐く。 それは言葉になる程に強い息ではなかったが、唇の動きで言うている事はわかる。 女はただただ我の強さに感服したと、そう何度も囁き続けていた。

「愚か者め、つたない腕で我に挑みおって」

 半分は嘘だ。 女の技は巧みであり、普段の鍛錬の賜物であろう力強さと速さを兼ね備えていた。 でなければ、我とて加減をしてやれたものを、強者であったゆえにここまでせねばならなかった、ここまで――

「何ゆえに我に挑んだ」

 阿呆(あほう)な問いだ。 もとより我らは敵同志、いざとなれば互いの命の根が尽きるまで戦わねばならぬ事は必定。 束の間の均衡は既に破れていたのであれば、この戦いもまた必然。
 案の定、女は目元だけで微笑んだ。 我は力なく首を振る。 胸の辺りが酷く痛む。 もう認めぬ訳にはいかなかった。

「うぬは、白く小さき花だ」

 女は目元だけで笑った。 もう、唇を動かす事も辛いのであろう。

「我はその花を好ましく思うておったぞ」

 女の目が細まった。 喜んでおるのだろうと、そう思えた。

「笑え、花の開くように。 その顔を、命尽きるまで覚えておいてやろう」

 おのれに出来うる限りの優しい声でそう囁くと、女は我の言葉通りに美しく笑い、静かに息を止めた。


-----
⇒end

 死にネタはあまり好きではないのですが、今、一次の方でガンガンに死にネタ書いているもので、つい。
 小太<<稲は、稲姫が居なくならないと小太郎が自分の気持ちに気付かないくらいなのが好きです。 でも、小太郎ががんがんに稲姫を好きなのも好きだから、もう何が好きなのかよくわかりません(w
 
 
 
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