忍者ブログ
MADDENING NOISE Memorandum
戦国無双&OROCHI中心二次創作文垂れ流し人の雑記帳
2025/01
< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >
カテゴリー
拍手御礼(157)| 半コタ半(SSS)(28)| くの受(SSS)(3)| ねね受(SSS)(16)| その他(SSS)(12)| 妄想・雑記(286)| 頂き物(24)| 絵付き(19)| バトン(18)| お祝絵(2)| その他(8)| 絵チャ(9)|

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

web拍手

 

うえ~~~ん、うぇ~~~~ん orz
よそ様の、死にネタというか来世ネタのSSを読んで、とっても良いお話であったにも関わらず
「いやだぁぁぁ~~~~」と泣いてしまった私は、思わず
死にネタ書いたorz 意味わからん orz

そういう、愛。
うちは、そういう、愛。

って事で、以下半コタSSS 死ネタあり

『今生限りの。』

愛して、愛して、愛していても、それは今生の、これきりの思い。
来世などがあろうはずもなく、いやあったとしても、これは、今だけの――。

「半蔵――」
「すまぬ」

黒衣をぐっしょりと己が血で濡らし、影は心底申し訳なさそうに呟いた。
魔は、青白い唇を震わせて再び影の名を呼ぶ。

「はんぞう」
「小太郎――共に生きられなくなった、誠に、すまぬ」
「すまぬと思うならば、うぬの命のあるうちにする事があろう」
「うむ」

魔は、震える影の腕に己がたくましい腕を添え、血で滑る影の武器をしっかりと握らせた。

「仕損じるなよ」
「う、む」

影の意識は遠くなり、武器を持つ手もおぼつかぬ。魔は再び影の名を呼んだ。

「やれ、半蔵。うぬの手でけじめをつけよ」

閉じかけた瞼をぱちりと開き、己が武器を握りしめる。死にかけの者とは思えぬ程の力で、影は、おのれを抱きとめる魔の首を掻き切った。ごぼり、と頭上の青白い唇から血塊がこぼれ落ち、影の顔を朱に染める。

琥珀と碧眼はにっこりと見つめ合い、口づけをするように互いの顔を寄せると、魔はばたりと倒れた。

「なかなかに、良い生であった」

どちらがどちらの耳元に囁いた言葉かは知れぬ。
ただ、影も、魔も、満足気な微笑みを浮かべたまま、その躯を野に晒しているのであった。

今生を共に生る。
どちらをどこにも置き去りにせぬ。
その為に誰よりも強くなる。
もし、それでもその願い叶わぬ事があったなら、、、どちらかが先に死することあったれば、
おれを、
われを、
殺せ。
黄泉路を共に歩むこと叶わずとも、ともあれ、それで、互いの今生は、仕舞いであれば――。

それは、二人だけの、固い約束――。
PR
web拍手

 

カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新記事
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
忍者ブログ [PR]